母性栄養の重要性
■妊娠時胎児の成長・発育は胎盤によって母体の血液から栄養分をとって行われるから、妊婦は非妊娠時よりも多量の栄養を必要とする。
また胎児の発育に伴って子宮の増大、乳腺の発育のための栄養も必要である。
その他、胎盤や卵膜,さい帯,羊水の形成,増殖のためにも非妊娠時に比べて余分な栄養(妊娠期、授乳期ともに付加量で示されている)が必要である。
栄養摂取の適否は胎児の発育はもちろん母体の健康にも影響を及ぼす。
■妊娠前半
妊娠5〜6週頃から妊婦の70〜80%の者はつわりを経験するが本来は12〜16週頃に自然と消失する。この時期の胎児は非常に小さいので、母体の栄養状態がさほど胎児の発育に影響しない。
◎妊娠後半
貧血,妊娠中毒症,妊娠糖尿病,肥満などの合併症が現れやすい。一度にあまり食べられない場合は、おやつ代わりの軽食などとして少しずつ何回にも分けて食べると良い。
塩分のとりすぎに注意し便通をととのえる性質がある食物繊維などの摂取を心がける。
■タンパク質・・・胎児の発育や胎児付属物の形成,増殖のため、また分娩時の出血や体力消耗に備えてタンパク質の蓄積が次第に増加し、8カ月以降は急激に増える。
■鉄・・・胎児の造血、妊娠末期における胎児の肝臓への鉄貯蔵、母体の血液増、加のために必要量は増える。
エネルギー・糖尿病,肥満予防のためにも過剰摂取に注意